売渡請求
●売渡請求(うりわたしせいきゅう)とは
相続人に対する株式等売渡請求というものがあります。事業承継の際、相続人の間で株式が分散してしまうことを防ぐ目的で制定されたものです。
この制度を利用することで事業の後継者は、強制的に株式を集めることができます。株式が分散してしまわない分、円滑な経営を行えるため、相続人に対しての株式等売渡請求は重要な手続きとなります。
●相続人に対する株式等売渡請求 条件
〇相続人に対する株式等売渡請求の期限
売渡請求をする相続の事実を知って1年以内に請求しなければなりませんので注意が必要です。1年を過ぎてしまうと、株式等売渡請求ができません。
〇株式を買取る資金
株式を買取る必要がありますので、ある程度の資金力が必要です。
〇会社側の合意
株式等売渡請求の対象は譲渡制限株式であることです。譲渡制限株式とは、株式譲渡の際、会社側の合意が必要な株式です。